「火」のルーツ

人類が「火」を効果的に使うようになった時期について、はっきりした事はわかっていませんが、170万年前~20万年前と広い範囲の説があります。
最初の「火」は、落雷や山火事で燃えている木の枝を持ち帰って火種として保存された、という説が有力とされています。

火を使用した痕跡として発見されているものとして古いものは、

・南アフリカ「スワルトクランス洞窟」
・アフリカのケニア「チェソワンジャ遺跡」
・エチオピアの「ミドル・アワシュ」
・イスラエルの「ゲシャー・ベノット・ヤーコブ炉跡」

などがあります。その時を想像するとミステリアスですね。

人類は「火」の使用によって、「灯り」「暖」「獣からの護身」「職の調理」など、たくさんの利益を得てきました。
「火」の使用により、文明を持つ余裕を持つことができたとされいます。「火」はまさに人類における「文明の象徴」ということもできるでしょう。

火の利用は、大きくわけて二つあります。

①「光源」として、炎から発する光を利用するもの
②「熱源」として、燃焼による発熱を利用するもの

もっとも古い火の利用は、焚き火の形であるとされており、その両方に利用されました。
現代では、簡単に手に入る「火」。そしてその利用が当たり前のようになっていますが、そのルーツを探ると不思議な気持ちになります。

そして現在、キャンプで最も重要な事項の一つが「焚き火の確保」であるのは、生活の礎である証拠といえます。