「火起こし」ってどうする?

具体的な火起こしの方法の前に、火起こしにおける基本的なステップを知っておきましょう。
火を起こすために必要なものは3つ。それは「火種」、「火口」、「たき木」です。
道具が足りない時にでも、効率よく火を手に入れる代替ツールを知っておくと便利です。

火種:火を起こすための最初の小さな火のこと

(バーベキューをする時のマッチやライター)

ファイアスタータの火花による発火
ファイアスタータは火起こし専用の道具。原理としては火打ち石と同じで、金属を打ち付けた時に起こる火花で火種を作ります。
ファイアスターターはマグネシウムでできているため、雨で濡れてしまっても拭き取れば使用できることが最大の魅力です。
サバイバルの必需品とも言えます。

太陽光による発火
虫眼鏡で太陽光を集めて発火させる。虫眼鏡がなければ、懐中電灯を使うこともできます。
懐中電灯の反射板(電球の周りにあるガラス板)で虫眼鏡のように太陽光を集めて発火することができます。

摩擦熱による発火
摩擦熱による発火方法は難易度が高いですが、道具が全くないときでも自然にあるものから調達できるのが最大のポイント。
木の板と木の棒を用意。木の板に窪みを作っておき、その窪みに対して木の棒を回転させます。
最初のうちはゆっくりと回転、窪みの周りが熱を持ち出したら勢いよく回転させます。3分ほど勢いよく回転させると火花が出ます。


火口:火種から大きな火を作るための燃えやすい素材のこと

(バーベキューをする時の着火剤)

着火剤がない場合は、乾いたティッシュペーパーや、枯れ木を石などで細かくしたもの、植物の繊維などで代用できます。
ポイントとしては、十分に乾いたもので、細かければ細かいほど火がつきやすいです。
これらの素材を集めて火口として、火種を添え、強めに息を吹きかければ燃え出します。


たき木:たき木は火を長時間火を持続させるための燃えにくい素材のこと

(バーベキューをする時の炭)

炭がない場合は、大き目の枯れ木や、燃えるゴミなどで代用できます。
燃えにくい素材は、完全燃焼しないため煙が起きます。
火口から火がたき木に移って煙が起これば長時間火を持続させることができます。