近年、「焚き火」のリラックス効果が注目されています。
キャンプで焚き火を囲んだり、アルコールストーブでお湯を沸かしたり、静かに炎を見つめると、心に癒しをもたらす効果があるのです。
普段あまりキャンプに馴染みのない人でも、林間学校などでキャンプファイヤーをしていて、燃え盛る炎につい見とれてしまった、という経験をしたことがあるのではないでしょうか。
焚き火のリラックス効果のワケ
焚き火やキャンプファイヤーを囲んでいるときの、あの何とも言えない穏やかな気持ち。
正体は、「1/f(エフぶんのいち)ゆらぎ」というものにあります。
1/fゆらぎとは、光や音、振動などに含まれる特別なリズムのこと。
このリズムは、生体が本来持っているのと同じリズムであるため、私たちに本能的な快感や快適さを与えてくれるのです。
小川のせせらぎや木の年輪、木目の間隔などにも1/fゆらぎがあり、1/fゆらぎに触れると、リラックス時の脳波であるα波が増えることが判明しています。
ゆらゆらと揺れる炎の波形にもまた1/fゆらぎが含まれているため、ただぼんやりと火を見つめているだけで、不思議と安らいだ気持ちになってくるのです。
癒しのキャンプギア~アルコールストーブ~
アルコールを注ぎ、ライターやマッチで着火するだけで使用できる「アルコールストーブ」。
アルコールストーブの個性と言えば、その静かな燃焼音と美しい炎。
自然の音を遮ることのない静かな音と、ゆらめく青い炎は人の心に安らぎをもたらします。
コンパクトでシンプルな構造のアルコールストーブは、大自然に癒しを求めるキャンパーの間で人気のアイテム。
アルコールストーブの、静かで穏やかな炎の魅力にぜひ触れてみてください。
アルコールストーブの基本的な使い方
1.アルコールストーブにアルコールを入れる
入れすぎると危険なので、アルコールストーブのタンク内3分の2程度の高さまでにしましょう。
2.アルコールストーブを五徳にセットする
持ち運びについてもアルコールストーブより負担が大きくなります。
シングルバーナーの中でも一体型タイプはコンパクトで軽量のものが多いのですが、アウトドア専門でしか取り扱いがないのがデメリットと言えます。
3.ライターなどで着火する
明るい場所では、アルコールストーブの青い炎が見えにくいため十分注意してください。
火がついてしばらくすると本燃焼に入り、噴出口から青い炎が出てきます。
4.火力を調節する
消火蓋を被せると火が消え、蓋にスライド扉があるものは、扉を開け閉めして火力を調節します。
アルコールストーブに消火蓋がセットになっているタイプもあります。
5.調理が終わったら、消火する
消火蓋を完全に閉じ、アルコールストーブに被せて消火します。
本体が冷めたら、残った燃料を保存容器に戻しましょう。
その他、手軽に楽しめる炎のリラックス効果
焚き火やアルコールストーブの炎だけではなく、最近では自宅で手軽に炎を楽しむリラックスアイテムが充実しています。
1.暖炉・焚き火の動画配信チャンネル
YouTubeなどで、暖炉や焚き火の炎が燃え続けるだけの映像が配信されています。
暗くした部屋で炎の映像を流しておけば、まるで本当に部屋で暖炉を焚いているかのような感覚に。リラックス効果抜群です。
2.炎の色を再現した照明
炎の暖かな色を再現したLED電球も販売されています。
一般的な白い電球ではなく、暖かな印象の赤い色で心を落ち着かせてはいかがでしょうか。
たまにはスマホを見ず、就寝前のリラックスタイムをゆったりと楽しんでください。
3.キャンドル
リラックスアイテム定番のキャンドル。
アルコールストーブに似た静かな炎は、おしゃれな空間も演出してくれます。
寝る前の使用にも安心な、電気式の類似キャンドルも人気です。
ゆらめく炎と人の心の安らぎには、このように深い関係があります。
たまには日常を離れて、大自然の中で焚き火を眺めたり、アルコールストーブの静かな炎でお茶を沸かしたり、心を癒す時間を過ごしてみるのもいいですね。